アマゾン等でのスペック偽装品について

アマゾン等で特に中国セラーが販売している製品には、スペックを偽装して表記しているものがあります。
当社が実際に製造工場に確認したケースをお知らせします。

  • ドライブレコーダーで「ソニー製センサーを使用」と表記しながら、実際は安価な中国メーカーのセンサーを使用しているもの
  • モバイルバッテリーで容量10000mAhと表記していながら、実際は6000mAhであるもの

▼下は製造工場の協力を得て分解撮影した光学センサー組込み基盤の写真です

これらの偽装品はめずらしいものではなく、実はアマゾンのベストセラーランキングにも何件か普通に入っているくらいです。
なぜこのような偽装が横行するかと言いますと、表示スペック通りであることを消費者側が確認することが非常に困難だからです。

確認するには筐体を開けるか、正しいスペックのものと比較するしかありません。実際のところ使用に耐えないほど品質が悪いわけではないので、「こんなものか」と思って使用し続ける方が大半と思います。

当社は業務上多くの中国の工場と取引があります。その過程で、このような偽装がごく一般的に行われていることを工場自身から聞いて知りました。

念のため申しますと、製造している工場自身がこういった偽装販売を行うケースはまれです。アマゾンで販売している中国セラーのほとんどは単なる商社で、製造工場のバルク販売品を問屋購入し、パッケージとホームページ上の表記のみを偽装して販売しています。
製造工場自身も実はこのような状況に心を痛めており、この文書を公開したのも彼らから「日本の皆さんに教えてあげてくれ」と言われたのがきっかけです。

これらの偽装販売セラーの実態は、まさに自転車操業です。
中国は掛売りではなく前金での仕入れですので、仕入れには多額の現金が必要になります。その後アマゾンの日本倉庫まで輸送し、実際に売れてから半月~1ヶ月程度たってようやく入金されます。つまり売れれば売れるほど手元の現金がなくなるというビジネスモデルですから、多くの借金をしてビジネスを行っています。
これでも帳簿上の利益は出るのですが、アマゾン上では価格くらいしか差別化要素がありません。ですから利益を削りに削って安く大量販売することで、検索上位に出るようにするのが彼らの販促方法です。売れないと検索上位に出ませんから、スペックを偽装してでもとにかく売る!しか方法がありません。

このような状況ですから倒産する会社も非常に多く、もちろんそうなってしまうと故障などが起きてもサポートは当然期待できません。そもそもスペック偽装するようなセラーですから、まともなサポートなど最初から期待できませんが。
また中国は日本よりも会社設立も廃業も容易なため、なにか問題が起きれば会社ごとつぶして新しい会社をつくり、アマゾン上でも別のストアとしてシレッと再起動することもよくあります。

なおこのような状況にも関わらず、偽装スペック製品のアマゾン上のレビューは非常に高評価であることがほとんどです。なぜかというと、そのレビューもまた偽装で、サクラを大量投入しているためです。
Facebook等に多くのレビュー募集グループがあり、そこで「無料で製品をあげるから★5でレビューしてください!」という募集が日常的に行われています。
以前は中国人によるレビューだったため日本語がおかしくすぐ分かったのですが、最近は上記のように日本人による偽装レビューになっているため分かりにくいのです。またレビュワーは実際にアマゾンで買った上で、その後別ルートで返金を受ける仕組みのためにアマゾン側がサクラであることを検出するのも大変むずかしいため、このようなことが横行しています。
さらに最近では、他社製品に嫌がらせの虚偽レビューを入れ、評価の低下やアカウント停止に持ち込むセラーすら出てきています。(参考:大手モバイルバッテリーメーカーのAnker様による注意喚起のリリース

このようなアンフェアな状況がありますので、当社製品では基本的に当自社ストアでの販売を主にしております。

(6/26追記:以前は他では一切販売しておりませんでしたが、実際にアマゾンで他社品を間違えて購入され当社に修理を依賴される方や、当社の登録商標にかぶせて広告を出してくる悪質な販売業者も出てきましたので、アマゾン等でも販売することにいたしました)

(8/28追記:これまで多くの中国業者が日本でのアマゾン販売にあたり、税関で価格を不正に安く申告することで関税・消費税支払いを逃れてきました。これがアマゾンで中国業者品が日本国内企業品より安かった一因でしたが、最近日本の税関審査が強化されこれらへの課税が正しく行われるようになってまいりました。結果として中国業者品の価格も上がってきておりますが、この状況でも異様に安い製品はスペック偽装だけでなく、本来日本国に支払われるべき消費税や関税の脱税も行っている可能性があります。ご注意ください)

皆さまはこのような状況をよくご理解のうえ、購入時には賢明なご判断を行うことをおすすめいたします。

 

モジ株式会社(NEOTOKYO)
代表取締役 菅谷義博

2020年2月19日

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