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CarPlay/AndroidAutoをワイヤレス接続

CarPlay/AndroidAutoをワイヤレス接続

CarPlay/AndroidAutoは以前は有線ケーブル接続のみでしたが、最近になり無線(ワイヤレス)接続できる対応デバイスが増えてきました。

無線接続できるようになった初期は、無線時と有線時で機能が多少異なった(無線のほうが機能や情報が少なかった)のですが、現在ではほぼ同一になりました。

無線接続方法

CarPlay/AndroidAutoとも、無線接続時はBluetoothとWifiの両方を同時に使います。初期の接続認証にBluetoothを使い、その後の大きな帯域を使った高速通信のためにWifi通信を使用しているようです。この仕組みのため、Bluetoothのみの通信でよくみられる音声の遅延はほとんど起こりません。

なお無線接続用にWifiを使うため、スマホ側でWifiルータ等を利用したインターネット接続はできません。必然的に、携帯キャリア経由(4G/5G)でのインターネット接続となります。(有線接続の場合はWifiルータでのインターネット接続も可能です)

初回の無線接続時には、スマホとCarPlay/AndroidAutoデバイス間でBluetoothとWifiの接続設定を行います。この接続設定は普通のBluetooth等の機器接続設定と同様で、特に難しいことはありません。また一度設定してしまえば、次回以降は何も設定しなくてもつながります。

最大のメリットは、「スマホをリモコンのように使える」こと

多くの人は無線接続のメリットを「いちいちケーブルをつながなくても使える」ことと思っていると思います。

これも確かに大きいのですが、実際に無線で使ってみるとそれ以上のメリットに気が付きます。「スマホをリモコンのように使える」のです。

こちらの記事で説明しているように、特にCarPlayではスマホでナビの検索をした結果をCarPlayデバイスに連動して映すことができます。この操作が、スマホが無線接続だと非常にやりやすい。

実は有線接続でも同じ操作は可能です。しかし有線ですと、CarPlayデバイス自体はダッシュボードに設置されていますから、どうしてもスマホもその周辺に置かざるを得ない。ケーブルの配線が美観や運転の邪魔にならないようにと考えると、配線経路やケーブルの長さも限定されます。このため使い勝手も悪い。

これが無線接続なら、スマホはどこに置いても大丈夫です。停車してスマホを直接操作するにも、無線ならケーブルのことを気にせず手元で簡単に操作できます。助手席や後席にいる同乗者にナビや音楽の操作をしてもらうのも、スマホをポンと渡すだけですから簡単です。

無線接続時の注意点

便利な無線接続ですが、ちょっと面倒な点がひとつだけあります。
それは車を家族で共用する場合等、複数のスマホをCarPlay/AndroidAutoデバイスに接続設定している場合。

例えば夫婦でドライブに出かける際、どちらも自分のスマホをそれぞれCarPlay/AndroidAutoデバイスに接続設定していると、通常は直前に使ったスマホにつながってしまいます。つまり奥さんが直前に車を使った場合は、旦那さんが運転するのに奥さんのスマホにつながってしまうということ。

解決は簡単で、つながっているほうのスマホのBluetoothとWifiをオフにするだけです。

しかし両者とも同乗していればいいのですが、例えば自宅駐車場で1人で車に乗ってでかける場合はちょっと面倒なことになります。車内におらず、自宅にいるもう一人に声をかけてスマホのBluetooth/Wifiをオフにしてもらう必要が出てしまいます。

ただこのような場合も、いったん車で自宅から100mほど離れれば解決します。Bluetooth電波が届かなくなるので、自動的に接続が切れます。その後改めて自分のスマホを接続すればOKです。

次の記事 CarPlay / Android Autoとは?