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超簡単!ミラーカムを30分で設置する方法

ミラーカムの設置は、やり方を知っていればとても簡単です。

ここで説明する「リアカメラ車内設置+シガーソケット電源」でしたら、まったくの未経験者でも1人で問題なくできるはずです。慣れれば30分くらいの作業です。

ただしリアカメラを車外に設置したい場合は、車種によってはかなり大変になります。車外にケーブルを通すだけで数時間かかることもよくあります。
未経験者が取り組むなら、まずはリアカメラは車内(リアガラス内側)への設置をおすすめします。

参考:リアカメラは車内と車外どちらがいいか?

またシガーソケット接続でなく、ヒューズボックスからの電源供給とする場合は、若干の知識と小道具も必要になります。
ただ逆に言えばその程度で、事前にしっかりした準備を行えば初心者でも十分対応可能です。知識や技術としても、中学で習う理科や技術家庭科のレベルです。

当ページでは、まずもっとも簡単な「リアカメラ車内設置+シガーソケット電源」の作業内容について解説します。

また中級編として、ヒューズボックス電源への接続についても解説します。

 

初級編:リアカメラ車内設置+シガーソケット電源

必要な道具は内張りはがしのみです。

内張りはがし

アマゾンやホームセンター等で買えます。製品に付属している場合もありますので、念のため箱の中を確認してから買いましょう。※ミラーカム2/SEでは製品に付属しています

これを使ってケーブルを埋め込んでいきます。素手でもある程度できますが、狭い個所もありますのでこのようなツールがあったほうが便利です。

設置を行う

では作業を始めましょう。
製品マニュアルの設置パートも参照しながら行ってください。

1.本体の設置

まずは本体の設置です。上図のように、既存室内ミラーに本体をかぶせるように設置します。付属のゴムバンドでくくりつけて固定します。

2.リアカメラケーブル配線

次にリアカメラケーブルの配線です。下の動画をご覧ください。(1分43秒)

このように、指先と内張りはがしでリアカメラケーブルを内装のすき間に埋め込んで隠すようにして配線します。

車種によってはしっかりと内張りをはがさないといけない場合もありますが、大多数の車では単にすき間に埋め込むだけできれいに配線できます。

ドアのゴムパッキン部は簡単にケーブルを埋め込めますので、ここをうまく使うと楽にきれいにケーブルを後部に持っていけます。パッキンを外さなくても、下図のようにパッキンの端にケーブルをはめ込むだけでも十分隠せます。

この作業でリアカメラケーブルを、リアガラス付近まで配線します。あとはリアカメラ本体にケーブルをつなげ、リアガラスに両面テープで貼り付けるだけ。

このようにリアカメラ車内設置でしたら、とても簡単です。

※ただしハッチバック車でケーブルを蛇腹ホースに通す等、よりきれいにこだわって設置するならもっと手間がかかる場合もあります。

3.電源ケーブルの配線

次にシガーソケット電源ケーブルの配線です。下の動画をご覧ください。(1分6秒)

多くの車では天井部分に隙間があり、そこにケーブルを入れて配線できます。
続けてドアのゴムパッキンにケーブルを埋め込んでいきます。

ダッシュボード下部まで持ってこれれば、あとはフロアシートの下に敷くかダッシュボード下部パーツに適当に埋め込んでシガーソケットの位置まで配線するだけです。

以上で「リアカメラ車内設置+シガーソケット電源」の作業は完了です!
簡単ですね。

設置動画フルバージョン(5分38秒)

 


中級編:ヒューズボックス電源への接続

電源をシガーソケットではなくヒューズボックスから取りたい場合は、エーモン電源ソケットまたはProパワーケーブルが必要になります。
また正しい接続のために検電テスターも必要になります。 

エーモン電源ソケット

電源取得をシガーソケットからではなくヒューズボックスから行いたい場合は、下記のエーモン電源ソケットがおすすめです。安価でヒューズ形ももともと平型・ミニ平型・低背(15A)に対応していますので、車種に合わせて別のヒューズを購入する必要がありません。

 

エーモン 電源ソケット DC12V/24V60W以下 ヒューズ電源タイプ (1542)

注意:このようなアダプタを使わずシガーソケットケーブルを切って直接ヒューズボックスにつなげると、電圧が違いますので一瞬でミラーカム本体が壊れます。

Proパワーケーブル

MRC-2022/1022で駐車中にタイムラプス監視録画を行いたい場合は、エーモン電源ソケットの代わりにProパワーケーブルを用意してください。こちらは常時電源ヒューズに接続します。

※MRC-2024では使えません。MRC-3023にはヒューズ電源ケーブルが付属しているため不要です。

検電テスター

さほど高機能なものは必要なく、通電しているかだけ分かれば大丈夫です。
下記製品は安くシンプルで使いやすいのでおすすめです。通電するとピカッと光ります。

テスター

エーモン 検電テスター(LED光タイプ) DC6V~DC24V

このようなテスターを使って通電の有無の検証を行います。テスターによる検証なしでやると、期待通り動作しないどころか最悪ショートして、ドラレコだけでなく車の他の電装設備まで壊してしまうことがあります。ご注意ください。

作業内容

1.ヒューズ表を確認

まずは設置する車のヒューズ表を確認し、ドラレコ設置に使えそうなヒューズを探します。

ヒューズ表は多くの車種ではヒューズボックスのフタに貼られています。同じ車種でも年式で変わる場合もありますので、必ず実車で確認しましょう。

ヒューズ表

選定のポイントは下記です。

  • ECU(車載コンピュータ用)は避ける
  • 万一トラブルが起きても走行に直接支障がないと思われるものを選ぶ(シートヒーターやカーオーディオ、室内灯用等)
  • ドラレコ用としては、低めのアンペア数のもの(15A以下)が望ましい

上記を参考に、使えそうなヒューズを候補としていくつか選び出します。

インターネットで「(車種名) ヒューズ ドラレコ設置」等のワードで検索すると、先人がブログ等で記録を残してくれている場合が結構あり参考になります。

参考記事:

2.通電状況を確認 

テスターをヒューズ穴(プラス極)とボディアース(マイナス極)の位置にあてて通電状況を検証します。

注1:自動車ではプラス極はヒューズボックスから取れますが、マイナス極は車体のアースにつなげます。アース位置は車体金属部分とされており、特に明示されているわけではありませんが、多くの車では下右の写真のような金属ボルト(無塗装)が適切です。まずインターネットで「(車種名) ボディアース」として適切な場所を探してみてください。

注2:車のアースは家電のアースと異なり、電源のマイナス極そのものです。ですからヒューズ(+)とボディアース(ー)をつなげた瞬間に通電しますので、先にアース(-)をつなげてからヒューズにさすか、バッテリーを大元から外してから作業してください。車のアースについて詳しくはこちらのDIYラボさんの記事をご参照ください。

3.ACC電源か常時電源かを確認

電源にはACC電源(エンジンON/OFFに連動する電源)と常時電源(エンジンON/OFFに関係なく常に電流が流れている)の2種があります。エーモン電源ソケットはACC電源につなげますが、Proパワーケーブルの場合はACCと常時電源の両方につなげます。

ですから電源取得しようとしているヒューズ部がACCなのか常時なのかも検電テスターで検証する必要があります。
これはエンジンを切った状態で通電しているか否かで判別できます。

ご注意:

  • 「ACC電源ヒューズ」の代わりに「IG電源ヒューズ」を使っても特に問題はありません。このページでは簡略化して「ACC」と言っていますが、実際は「ACCまたはIG電源ヒューズ」と読み替えても問題はありません。参考記事:ACC電源とIG電源(イグニッション)はなにが違う?
  • 一部の車種では、ACCオフ直後には通電しているものの、10分くらいすると切れる遅延型のACCヒューズがあります(室内灯用等)。このようなヒューズはドラレコの電源用としては不適切ですので使用しないでください。また常時電源かの判定はACCオフ直後だけではなく、ACCオフ後10分程度経過してからも再度検証するようにしてください。参考記事:常時電源でもACC/IG電源でもない、新種のタイマー電源に注意!

4.ヒューズの付け替え

さらに元のヒューズと形状とアンペア数を合わせる必要があり、合わなければ適切なヒューズと付け替える必要があります。

つまり差し込む先の元のヒューズが10Aミニ平型なら、同じく10Aミニ平型のヒューズに付け替えます。エーモンのヒューズ電源シリーズなら各種そろっていますのでおすすめです。アマゾンやオートバックス等で購入できます。

※ミニ平型は低背ヒューズソケットにも通常そのままささります。特にぐらつきもなく、ヒューズボックスのフタがきちんと閉まるようでしたらそのまま使用しても特に問題はありません。

ヒューズ付け替えは、ヒューズのついているケーブル先を切って適切なヒューズ電源ケーブルにギボシ端子等で付け替えます。

具体的な作業はこちらのみるみるランドさまの動画が大変分かりやすいです。

5.アースとヒューズの接続 

上記が終わったら実際にアースとヒューズに接続します。必ずエンジンを切って行ってください。

できればバッテリーを大元から外したほうが確実ですが、それが難しい場合はショートしないように、接続する端子が他の金属に触れないように注意してください。

先にアース(ー)を接続し、次にヒューズ(+)を接続するほうが安全です。

なおよく誤解されますが、ヒューズ自体には極性はありません(+極のみ)ので、どちら向きに挿しても通電自体は問題ありません。ただしより適切な向きというのはありますので、下記記事をご参照ください(実際はドラレコ程度の電力でしたらどちら向きでも大きな影響はありません)。

ヒューズ電源の正しい付け方(取り出し)。向きに注意!!

 

 

接続が完了したらエンジンをかけ、期待通り動作したら作業完了です。
おつかれさまでした! 

(執筆:Y)

 

※ご注意:当社では個別の設置作業に関するサポートはしておりません。ご自身での設置は、自己責任で行って頂けますようお願いいたします。