ドラレコの録画が分単位で別ファイルになっている理由
ミラーカムに限らず、一般的にドライブレコーダーの録画ファイルは1~3分単位で別々のファイルとして記録されるのが一般的です。
この主な目的は、ファイルが破損した場合のダメージを最小限に抑えるためです。
大きな事故が起きた際は、ドラレコに供給される電源は切断されてしまう可能性があります。さらにドラレコ本体が物理的に破壊されてしまう可能性もあります。
このような際、一番データ破損しやすいのは、今まさに書き込み中のファイルです。つまり事故の瞬間を撮影しているもっとも重要なファイルが、もっとも破損しやすいのです。
しかし万一そのファイルが損傷し開けなくなったとしても、1分単位で別ファイルになっていれば、直前のファイルは残っています。このためにドラレコのデータ記録は分単位で別ファイルになっているのです。
なお、急に電源が遮断された場合でも、ミラーカムでは内蔵のスーパーキャパシタという蓄電装置から電源を数秒間供給し、安全に録画を終了したうえでシャットダウン動作を行います。
さらに、もしドラレコ本体の物理的な破壊によりシャットダウン動作が行えなえずファイル書き込み動作が突然終了したとしても、ファイルが壊れにくいTSファイル形式を採用しています。
ミラーカムでは上記のような仕組みにより、万一の事故時でも事故の瞬間のファイルが損傷し開けなくなる恐れを最小限にしています。
そのうえでの保険として、事故時直前のファイルだけでも確保できるように分単位で別ファイルにする仕組みも取り入れています。
また分単位で別ファイルになっている理由として、他にも下記が挙げられます。
- 事故または衝撃検知の際の録画データのみを上書き保護できる
- SDカード内のデータ領域が一杯になった場合に、古いものから順に効率的に上書きできる
- ファイル名を録画開始時間にすることで、一覧表示時に目的のファイルを探しやすい
各ファイルの長さは設定で1~3分の間で変更できますが、上記の理由により、特別な理由がなければ初期設定の1分のままにしておくことをお勧めします。