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ドラレコで定期的なSDカードのフォーマットが必要な理由

ドラレコで定期的なSDカードのフォーマットが必要な理由

ドライブレコーダーに使用するmicroSDカードは、2週間に1度程度のフォーマット(初期化)が必要になります。

これを「データが一杯になるからフォーマットが必要なのか?」と誤解される方がおられますが、そうではありません。

ドラレコは車内のかなりの高温下で、常に書込み処理を続けております。これは電子記録媒体としては他にないほど、過酷な環境です。
このような状況で継続して使用しておりますと、いずれ書込みエラーが出るようになります。また読み出しにも時間がかかるようになるため、ドラレコの起動や操作も遅くなることがあります。

書き込みエラーなく安定して録画を続けるために、定期的なフォーマットが必要になるということです。

なおデータが一杯になるのでは?という点ですが、仮にもドライブレコーダーでしたらすべての機種で、自動的に古いデータから上書きをしていきます。32GB程度のSDカードでしたら、通常は数時間も録画すればいっぱいになり、その後は自動上書きされていきます。
ですからファイル容量のためだけでしたら、フォーマットは不要です。フォーマットは、あくまで書き込みエラーを減らすためのものです。

なお「ミラーカム」シリーズでは、一般のSDカードよりも耐久性の高いSDカードを標準添付しています。これはフォーマット頻度も一般のものより少なくて済みますが、それでもフォーマット自体は必要です。

またフォーマット作業は単にミラーカムのメニュー内で「フォーマット」を選択するだけで、30秒もかからない作業です。通常のドラレコよりも画面も大きく操作も簡単ですので、面倒なことはありません。運転開始前や信号待ちの際など、思い出した時に行っていただければ十分です。

実際のところ、フォーマットをしばらく怠ったからと言ってすぐにトラブルが起きるわけではありません。あくまでトラブルの予防措置です。

なお、SDカードは消耗品です。フォーマットを定期的に行ったとしても一般的には1~2年程度で寿命になり録画エラーが出始めます。これは経年劣化だけでなく、もともとSDカードのメモリ素子に書き込み回数の上限値があるためです。定期的に新品に入れかえることをお勧めします。

補足:「フォーマットフリー」について

一部メーカーでは「フォーマットフリー」とされるドライブレコーダーを販売しています。
これは各録画ファイルのサイズを固定し、最初からその分の領域を確保してしまうことによりファイルの断片化を防ぎ、フォーマットの必要頻度を減らすものです。(あくまで頻度を減らせるだけで、前述の理由によりまったくフォーマットをしなくていいわけではありません。メーカーの記載でもフォーマットが一切不要とは書かれていません)

これにより確かにフォーマット頻度はぐっと減らせるのですが、各録画ファイルのサイズが固定されるため、下記のデメリットがあります。

  • 録画の長さを変更できない(長さ各1分に固定される)
  • 解像度を変更できない
  • 本来動画ファイルサイズは内容によって圧縮され可変長ですが、サイズ固定されるため無駄が発生する

このようなデメリットがあるものの、(ミラーカム以外の)普通のドライブレコーダーでは、フォーマット頻度は減らせるなら減らせるほうが助かります。

なぜなら普通のドラレコの場合、画面も小さく操作性も悪く、しかも助手席側やミラー裏等、運転者から操作しにくい場所に設置されることが多いためです。またミラーカムと違い運転中にドラレコを見ることがほとんどないため、意識に上ることもあまりありません。このような状況で忘れずに定期的にフォーマットを行うのは難しいでしょう。

逆にミラーカムの場合は運転中は常に目にしていますし、操作も運転席からすぐ手の届く場所で、しかも大画面タッチパネルで操作もしやすくなっています。
このため2週に1度程度のフォーマットでしたら作業の面倒臭さよりも、フォーマットフリー化のデメリットのほうが上回ると考え、フォーマットフリーは採用していません。(※最新機種のMRC-3023ではフォーマットフリーと自動フォーマット機能を装備しています)

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