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車のバッテリーが上がったら?

車のバッテリーが上がったら?

車のバッテリーが上がってしまった!

そんな経験が初めての方は、どうしてもパニックになってしまいがちです。
ただ事前に対策をしておけば、全く慌てる必要はありません。

まず前提として、バッテリー上がりは故障も不具合もなくても普通に起きるものだ、という認識を持ちましょう。

あらゆるバッテリーは自然放電がありますので、車を2~3週間も乗らないでいるとバッテリーは簡単に上がってしまいます。ハイブリッド車でも駆動用のバッテリーと電装(エンジン始動)用の12Vバッテリーは別ですから、同様にバッテリーが上がることはあります。

またドライブレコーダーの駐車監視録画機能を使っている場合は、常時バッテリーから電力供給されていますのでよりバッテリーが上がりやすくなります。仮に駐車監視録画を使っていなくても、常時電源に接続されているだけでわずかですが電力を使います。

バッテリーは一度上がってしまうとその後も上がりやすくなりますから、予防が大切。最低1週間に1度はエンジンをかけバッテリーを充電しましょう。

次に、それでもバッテリーが上がってしまった場合の対策です。
有償でJAFを呼ぶしかない、と思っている人が多いのですが、ぐっと安い対応方法があります。

まず、任意保険のコールセンターに連絡してみましょう。実は多くの任意保険はバッテリー上がりに対応しています。任意保険経由でバッテリー上がりの対応業者さんを呼んでもらえば、無償またはJAFよりだいぶ安く済むはずです。

他にも任意保険で対応できるトラブルがありますから、あらかじめ加入している任意保険のホームページでサービス内容を確認しておくことをおすすめします。

もう一つの方法ですが、ジャンプスターターと呼ばれる製品を使うものです。

ジャンプスターター

これはスマホ充電用のモバイルバッテリーと仕組みは全く同じです。大きさもモバイルバッテリーよりちょっと大きいくらいです。ただしエンジン始動できるよう12V出力に対応しており、また普通のモバイルバッテリーよりピーク電流も大きくなっています。

このプラス極(赤)を車のバッテリーのプラス極に、マイナス極(黒)を車のバッテリーのマイナス極につなげます。それで通電しエンジン始動できるようになるはずです。

ジャンプスターターも充電はモバイルバッテリー同様にUSBで、スマホも充電可能ですから、1台持っていて損はありません。

注意点としては、車によってはバッテリーに直接でなく、このような救援用の線をつなげる専用の箇所が用意されていることがあります。バッテリー上がりの際に救援用の線をどこにつなげたらいいかは車のマニュアルに必ず記載がありますから、この点も事前に確認しておきましょう。

また、上記の接続位置がプラス極とマイナス極で離れた場所にあることもあります。その場合は上記ジャンプスターターにつなげられる延長ケーブルも用意しておきましょう。

延長ケーブル

その他の注意点として、エンジン始動時にはかなり大きな電力を使うため、ジャンプスターターは満充電でないとエンジン始動できないことがあります。ジャンプスターター自体もバッテリーですから自然放電しますので、時々減り具合を確認して充電しておきましょう。

またジャンプスターターはモバイルバッテリーと同様、リチウムイオン電池を使っているため特に車内に放置すると、高温になり発火する可能性があります。くれぐれも車に載せっぱなしにはしないでください。基本的には自宅で保管し、車に載せる際は直射日光の当たらないトランク等に入れておきましょう。

他にブースターケーブルというケーブルで他の車のバッテリーにつなぎエンジン始動させる方法もあります。以前はこれが一般的でしたが、上記ジャンプスターターの方がはるかに手軽ですから特殊な車以外では不要でしょう。

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