ドラレコ映像で信号の光が点滅するのはなぜ?

ミラー型に限らず、ドライブレコーダーの映像を見ると、LED信号機の光がチカチカ点滅しているように見えることがあります。なぜでしょうか。

実は、もともとLED信号の光自体が高速で点滅しているのです。人間の目は残像があるのでこのような高速点滅は認識できませんが、カメラには記録されてしまいます。信号機に限らず、LEDを使った照明はすべて同様です。

ただし、製品によってはこの点滅がないように見えるものがあります。むしろ中国製の安い製品にこのようなものが多いです。
このほうが一見良さそうですが、実はこちらには致命的な欠点があります。特に西日本地域において、一定の周期で数秒間、信号の光が完全に消えて写ってしまうのです。
つまりその間、信号が赤だったのか青だったのかが分からなくなりますから、ドライブレコーダーとしては致命的な欠点となります。

この原因ですが、西日本地域のLED信号が毎秒120回の速度で点滅しているためです。一般的な動画撮影フォーマットは30fpsで120はその倍数にあたるため、ちょうどタイミングがあってしまう数秒程度の間、信号が何も光っていないかのように見えてしまうのです。
(逆に、倍数であるがゆえに点滅のタイミングが合っているため、一見チカチカした点滅がないように見えます)

この状況を防ぐため、日本国内メーカーのドライブレコーダー製品では、動画の撮影速度を27.5fpsにするのが一般的です。25fpsですと今度は東日本の毎秒100回の点滅の倍数になってしまうため、ちょうど中間の27.5fpsにすることで、西日本でも東日本でもどちらでもこのLED信号の光が消失する問題は解決できます。

ただしこの問題を解決する代償として、今度はLED信号が高速でチカチカして写るという問題は発生します。どちらを取るかですが、ドライブレコーダーである以上、正しい記録性が優先されると考え、一般的には27.5fpsが使われています。

なおこのLED信号のチカチカは、曇りの日や夜間には発生しないことが多いです。これは暗い環境ではカメラのシャッタースピードが長くなるため、肉眼の残像と同じでLEDの高速点滅を録画映像に記録できなくなるためです。

 

また余談ですが、この問題は海外では起きません。LEDの点滅速度は電力周波数に連動するのですが、日本以外のほとんどの国では電力周波数は東日本と同じ50hzが採用されており、また同国内ではこの周波数は共通なのが普通だからです。日本のように同国内で50hzと60hzの両方がある国はほとんどありません(これは明治時代からの歴史的な経緯のようです)。