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ご注意:サンシェードの利用について

ご注意:サンシェードの利用について

ミラーカムではフロントカメラをフロントガラスに貼り付けるようになっているため、サンシェードを使用すると想定以上に高熱になり、動作が停止したり耐久性に影響を与える場合があります。

できるだけサンシェードのご利用は控えていただくか、サンシェードの位置を調整してフロントカメラ部を完全に隠してしまうことがないようにしてください。
またはサンシェードを一部くりぬき、フロントカメラを覆わず熱の逃げ場を作るようにしてください。

実際にサンシェードの使用中に車内からフロントガラスに触っていただくと分かりますが、非常に高熱になっており数秒触り続けるのも困難な状況であることが分かると思います。
もともと直射日光が当たり熱くなるのに加え、サンシェードの照り返しもあり、さらに熱の逃げ場が無くなりますから、ただでさえ暑い車内よりもさらに高熱になってしまいます。真夏の車内は通常でも70度ほどになることがありますが、サンシェードとガラスの間は実測で140度を超えることもあり、沸騰したお湯にも耐える耐熱プラスチックでも溶けることがあるほどです。

このような状況ですと、動作できないばかりか機器が熱で故障するような状況もあり得ます。もちろん一般的な車内を想定した熱対策とテストは十分に行っておりますが、上記のような環境ですとその想定を超えてしまうため、製品の内部基盤が熱で物理的に変形する可能性もあります。

なおミラーカムシリーズの動作温度は-25~75℃となっております。
電子機器は高熱下で動作させると故障してしまいますので、電子機器にはすべてこのような動作温度が設定されています。
ミラーカムの場合は、動作温度の75度を超えると故障を防ぐために動作を停止するようになっています。

またこの事から、駐車監視(タイムラプス録画)のご利用時はサンシェードは使わないようにしてください。駐車監視は画面は消えていますが録画動作は続けていますので、サンシェードの利用により動作温度を超えた場合、その時点で動作が停止してしまいます。また動作を続けているため、停止時よりもさらに温度が上がりやすくなります。

 

なお念のためですが、サンシェード問題は当社品だけでなく、他社品も含めたドライブレコーダー共通の問題です。

例えば国内ドライブレコーダーで一番売れているコムテックさんのZDR035でも、フロントカメラはフロントガラスに貼り付けて使います。
また動作温度はミラーカムより低い-10℃~60℃となっており、ミラーカムよりも先にこの問題が起きることになります。(品質の違いというより、おそらく故障を防ぐために当社品より多めに余裕を持たせているためと思われます)

なお参考までに、iPhoneの動作温度は0°~35℃です。つまりドライブレコーダーはスマホのような一般的な電子機器よりもかなり耐熱性が高いのですが、それでも限界があります。電子機器は原理的に熱に弱いため、これ以上の耐熱性を持たせるには水冷等の特殊な冷却機構を付ける必要があり現実的ではありません。

また他の国内ドライブレコーダーメーカーのPAPAGOさんでも同様に注意喚起をされています。【ご注意!】 車用サンシェードのご使用について

 

また当社旧型品のようにミラーとカメラ一体型のドラレコでしたらこの問題は起きませんが、サンシェードを付けていると駐車監視もできません。また一体型はミラーの向きを変えるとカメラの向きも変わってしまう、前に運転支援システム等があると邪魔で前方がよく写せない等の問題があります。
ただしこの形式でも問題ないようでしたら、フロントカメラを室内ミラー背面に付ければ同様の形式にすることができサンシェードの問題は無くなります。

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