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SDカードの容量がカタログスペックより小さいのはなぜ?

SDカードの容量がカタログスペックより小さいのはなぜ?

ミラーカムで使用しているSDカードをパソコンで見てみると、カタログスペックより容量が小さい、、、ということに気づくと思います。

たとえば32GBのSDカードの中身をWindowsで見てみると、このように表示されます。

これはSDカードやミラーカム側の不良ではありません。
一言でいうとSDカードはそういうもの、です。

 

まず大きな違いは、パソコンのOS(WindowsやMac)とストレージメーカーの容量の計算法が異なるために起こっています。

ストレージメーカー:1KB=1000Byteで計算
パソコンのOS:1KB=1024byteで計算

つまり、32GBのストレージでは、下記の計算式になります。
32,000,000,000 ÷ 1,024 ÷ 1,024 ÷ 1,024 = 29.8023223877(約29.8GB)

 

さらに、実際はストレージの1~3%程度(メーカーにより異なるようです)が管理用に使用されるため、ユーザ使用領域はさらに少なくなります。

仮に3%として計算すると
29.8 * 0.97 = 28.906 (約28.9GB)

これでぴったり、パソコンで表示される容量と同じになりました。

参考:トランセンド社製品サポート「製品の実容量が製品仕様で表記されている容量より少ないのはなぜですか?」

 

なお、ミラーカムでは全体の20%を、もともと衝撃検知時の上書き保護ファイル用領域として先に確保しています。さらに6-7%程度を、システム管理用に使用しています。
上記の「空き領域」として表示されているのがその領域です。

その部分を除いて計算すると、通常録画ファイルが使える領域は下記のとおりになります。

28.9 * 0.735 = 21.2415 (約21.2GB)

これで上記の使用領域のサイズと合致しました。

 

なおミラーカム等、ドライブレコーダー用にSDカードを使用する場合は、一般的な使用法でしたら32GB程度あれば十分です。

まず、32GBのSDカードを使用していても、3~4時間程度運転すれば、それで一杯になってしまいます。

しかし録画は標準で1分毎に別々に保存されます。
容量がカードいっぱいになると自動的に古いものから上書きされ、事故があった時点のファイルは衝撃センサー検知により自動的に上書き保護ロックされます。
ですから通常の使用では特にカードの残り容量を意識する必要はなく、SDカード1枚入れっぱなしで問題ありません。

よくSDカードのフォーマットを「残り容量を空けるため」と誤解される方がいらっしゃるのですが、上記のとおりですので容量のためにフォーマットする必要はありません。

関連記事:ドラレコで定期的なSDカードのフォーマットが必要な理由

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